一度は行ってみたい!桜とゆかりのある場所

目黒川の桜

毎年、その美しさでひとびとを魅了する桜とゆかりのある場所を紹介します。桜の美しさだけではなく、その場所に植えてある歴史を理解するともっと花見が楽しくなるはずです。

京都・地主神社

京都市にある地主神社(じしゅじんじゃ)は桜を語る上で絶対にはずせない場所です。歴史書「日本後記(にほんこうき)」に記されていて花見の初出とされている「花宴の節(せち)」が催される前年811年。嵯峨天皇(さがてんのう)が地主神社に行幸されたときに、そこに咲く桜に魅了されたことで有名です。

一本の木に八重と一重の花が同時に咲く珍しい品種。嵯峨天皇行幸の折、地主の桜のあまりの美しさに、三度、御車をお返しになった故事より、別名「御車返しの桜」とも呼ばれます。 京に都があった頃は、『白川女の花使い』によって、毎年禁裏御所にもこの桜が届けられました。 現在の地主桜は、円山公園のしだれ桜等の桜守として知られる、佐野藤右衛門(考証:井上諍蔵)によって献木されました。さくら祭りの頃、背後の黄桜(ウコンの桜)と共に満開となり、その気品と風格のある美しさで境内は華やぎます。

地主桜

出典: えんむすび祈願 さくら祭り|季節のお祭り|縁結び祈願 京都地主神社

京都・神泉苑

嵯峨天皇が812年3月28日に「花宴の節(せち)」を催した寺院が神泉苑(しんせんえん)です。「花宴の節」は記録に残る最初の花見と考えられています。

京都・神泉苑

出典: 神泉苑の桜特集 ~ソメイヨシノ – OpenMatome

神泉苑は天皇や貴族がたびたび行幸された禁苑です。 弘仁年間には嵯峨天皇が神泉苑に行幸され、「花宴の節」を始められました。 以前も梅の花見はされていたようですが、嵯峨天皇以後、桜の花見が主流となりました。

出典: 神泉苑 4月

京都・東山

平安時代に桜の花見が広まったときに、東山が誕生したと言われています。

京都・東山

奈良県・吉野山

豊臣秀吉が1594年行った大規模な花見「吉野の花見」は奈良県にある吉野山(よしのやま)で行われました。

吉野山

京都・醍醐寺

豊臣秀吉が1598年に京都の醍醐寺(だいごじ)で行ったのが「醍醐の花見」です。「吉野の花見」と同じく大規模な花見であったようです。

京都・醍醐寺

東京・靖国神社

東京の桜の開花基準となる標本木があるのが東京都・千代田区にある靖国神社です。テレビなどで開花時期が報道されますが、東京の開花予想は靖国神社にある桜を観て発表されます。

靖国神社 桜の標本木

桜とゆかりのある場所は、他にもまだまだあります。また、別の機会に紹介しますのでお楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です