バリー・マニロウの9番目のスタジオ・アルバムである『Here Comes the Night』は、1982年にArista Recordsからリリースされました。イギリスでは『I Wanna Do It With You』というタイトルでリリースされました。RIAAからゴールド認定を受けています。アルバムはカリフォルニア州バン・ナイズのサウンド・シティ・レコーディング・スタジオで録音されました。このアルバムは、アメリカではまだCD化されていませんが、日本では2回リリースされています。1つは1987年のもので、「Oh Julie」のリミックス(バックグラウンド・ボーカルと追加の楽器が加わったもの)を収録していました。そして1994年に、日本でオリジナル・ミックスの「Oh Julie」を収録した新しい再発売版がリリースされました。アルバムには、3つのチャートインしたシングル曲「Memory」「Some Kind of Friend」「Oh Julie」が含まれています。なお、RIAAとは、Recording Industry Association of Americaの略。アメリカ合衆国の音楽産業を代表する業界団体のひとつで、主にレコード会社や音楽出版社によって構成されています。RIAAは、アメリカ合衆国で発売された音楽作品の売り上げを調査し、認定や賞を与えることで、音楽業界に貢献しています。
特徴
収録曲
1982年にリリースされた、バリー・マニロウの9枚目のスタジオ・アルバム『Here Comes the Night』には「Memory」「Some Kind of Friend」「Oh Julie」を含む11曲が収録されています。
曲順 | 曲名 |
---|---|
1 | I Wanna Do It with You |
2 | Here Comes the Night |
3 | Memory |
4 | Let’s Get On With It |
5 | Some Girls |
6 | Some Kind of Friend |
7 | I’m Gonna Sit Right Down and Write Myself a Letter |
8 | Getting Over Losing You |
9 | Heart of Steel |
10 | Stay |
11 | Oh Julie |
I Wanna Do It with You
この曲は、恋人との情熱的な夜を描いたラブソングです。バリー・マニロウが繰り出す甘い歌声が、愛を歌う歌詞と相まって心地よい気分にさせてくれます。特に、「I wanna do it, do it with you」というサビのフレーズは、情熱的な雰囲気をより一層盛り上げます。愛する人との一夜を想像しながら聴くと、胸が高鳴ってくるような気がします。
Here Comes the Night
「Here Comes the Night」は、切なくも美しいバラードです。夕方から夜にかけて、愛する人を思い出す切なさを表現しています。深い青色のグラデーションが次第に濃くなるように、彼の思いはますます深まっていきます。歌詞には、彼が愛する人と過ごした幸せな夜の思い出があり、彼女がいなくなったことによる深い悲しみが表現されています。繰り返される「Here comes the night」のフレーズが、彼の心の中に訪れる悲しみと孤独感を強調しています。
Memory
「Memory」は、1981年に公開されたイギリスのミュージカル『キャッツ』のために、アンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲した曲で、テキストはイギリスの作家・詩人であるT・S・エリオットによる詩「グローバス・キャッツ」からの引用に基づいて、トレヴァー・ナンの手によって書かれました。バリー・マニロウがカバーして、1982年にリリースされたバージョンが有名です。感傷的なメロディーと、独特な声色が印象的な曲です。歌詞には、過去の美しい思い出と、孤独感が描かれており、聴いた人々の心に深く響く曲となっています。特に、「Let the memory live again」というフレーズは、とても印象的で、多くの人々が共感する部分かもしれません。全体的に、哀愁漂う美しい曲といえます。
Let’s Get On With It
この曲の歌詞は、相手との関係について未来を見据えながら進むことの重要性を訴えかけているようです。過去や未来を懐かしみながら過ごすのではなく、今ここで自分たちができることを最大限に活かして前進することが大切だというメッセージが込められています。また、その前進する姿勢が成功の鍵となることを歌っています。曲調は軽快で明るく、前向きな気持ちにさせてくれます。
Some Girls
この歌詞は、女性との恋愛に戸惑いながらも、彼女との関係を築こうとする男性の心情が描かれています。女性は、愛情をたくさん求める人もいれば、そうでない人もいる。男性は彼女に惹かれているが、彼女がどちらのタイプか分からない。彼女からの視線を感じつつ、関係を深めるべきかどうか悩んでいます。歌詞は、男性の心理描写が繊細かつ詩的に表現されており、恋愛の複雑さを表現しています。
Some Kind of Friend
この曲は、裏切られた友情を歌ったものです。最初は友達として親しく接していた相手が、自分には興味がなくなり、裏切ってしまったことを歌っています。曲調は悲しげで、切ない気持ちが表現されています。人間関係の儚さや裏切りについて考えさせられる歌詞だと感じました。
I’m Gonna Sit Right Down and Write Myself a Letter
この歌詞は、自分自身に手紙を書いて、それが自分の思い描く大切な人からの手紙であるかのように想像するという内容です。愛する人との離別や別れを乗り越えるために、自分で自分に手紙を書くことで寂しさを紛らわせる方法が描かれています。歌詞の中に出てくる「A lot of kisses on the bottom」は、手紙の最後に「キスをたくさん」という意味で使われる表現で、当時の手紙の締めくくり方の一つでした。全体的に、懐かしい雰囲気やロマンティックな気分が表現されています。
Getting Over Losing You
この歌詞は、別れた恋人への未練や苦しみを歌ったものです。自分自身に言い聞かせるように「時間が解決する」と言っているものの、それでも彼女を忘れることができず、新しい相手と一緒にいる姿を見せようとしても心が折れてしまう様子が描かれています。特に、彼女との思い出を忘れることができないと歌われている部分は、別れた恋人への未練を感じさせます。最後には、彼女に対して自分がどれだけ彼女を大切にしていたかを訴えかけ、彼女とやり直したいという気持ちを示しています。
Heart of Steel
『HEART OF STEEL』の歌詞は、過去に傷ついた経験から自分自身を守るために、心を固くし、誰にも傷つけられないようにした男性の姿が描かれています。愛されることに飢えていた過去の自分とは決別し、自分自身を守り、自分自身に報いるために生きる決意を歌っています。歌詞中には、以前のように傷つけられることはないという自信や、価値を持つことを教えてくれた人への感謝の気持ちも表現されています。全体的には、ポジティブで自己肯定的なメッセージが込められた歌詞となっています。
Stay
『STAY』は、過去の思い出を呼び起こし、愛する人と再び一緒にいたいという気持ちを歌った曲です。歌詞の中で、過去に幸せだった日々や愛する人と過ごした思い出を振り返り、再び一緒に過ごすことを願っています。曲の雰囲気は、切なさと懐かしさが混ざり合ったもので、心に響く歌詞となっています。
Oh Julie
1982年9月、ビルボード誌38位を記録。日本向けアルバムに収録されています。『Oh Julie』の歌詞は、愛する人への熱い思いが歌われている曲です。主人公はJulieという女性に愛されることを願い、彼女だけを愛し、自分のものにしたいと歌っています。また、彼女に去られることを恐れており、「ずっと一緒にいて欲しい」と訴えています。愛する人との別れや寂しさ、そしてその人に愛されることへの強い願望が歌われています。
まとめ
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