バリー・マニロウ『BARRY』

バリー・マニロウ『BARRY』

バリー・マニロウのアルバム『BARRY(バリー/バリー・マニロウⅦ)』は1980年にリリースされ、収録曲「アイ・メイド・イット・スルー・ザ・レイン」が全米トップテン入りし、アルバム自体は全米15位を記録した、彼の7作目のスタジオアルバムです。

特徴

  • 「アイ・メイド・イット・スルー・ザ・レイン」という大ヒット曲を収録
  • ディスコ、ポップス、バラードといったジャンルの要素を取り入れた多彩な楽曲構成
  • マニロウ自身が作詞・作曲に携わった楽曲も多数収録
曲順楽曲名
1Lonely Together
2Bermuda Triangle
3I Made It Through The Rain
4Twenty Four Hours A Day
5Dance Away
6Life Will Go On
7Only In Chicago
8The Last Duet
9London
10We Still Have Time

楽曲レビュー

バリー・マニロウのアルバム『バリー/バリー・マニロウⅦ』をレビューしていきたいと思います。このアルバムは、1980年にリリースされ、ディスコ、ポップス、バラードといった多彩な楽曲が収録されています。

LONELY TOGETHER

バリー・マニロウの楽曲『LONELY TOGETHER』の歌詞は、別れた恋人同士がお互いに慰め合う内容の歌詞ですね。心が傷ついた人同士が、寂しさを分かち合いながら互いを癒していく姿が描かれています。また、歌詞の中で「Love It’s such a crazy thing All you got to give and no regrets But love It can live again」と歌われる部分は、愛が辛いものである一方で、それでも愛することに後悔はないという気持ちが表現されているように感じます。この歌詞は、切なさや悲しみが込められていますが、同時に前向きな気持ちも感じられます。互いに支え合って、再び愛を取り戻すことができるという希望を歌っているようにも感じます。

Bermuda Triangle

バミューダトライアングルという神秘的な場所を舞台に、男女の恋愛模様が描かれています。楽曲の展開が非常にドラマチックで、聴く者を引き込んでしまいます。男性と女性がバミューダトライアングルへ旅行に出かけるところから物語が始まり、女性が自分の希望する場所に行きたがる中、男性は危険な場所だと知り、不安を感じています。そして、女性が他の男性と仲良くなり、男性も別の女性と仲良くなってしまうという展開になっています。楽曲の中で男性は、自分の見解を理解してもらえないことに悩み、自分の愛する女性を失うことになります。しかし、結局は男性も新しい女性と出会い、別れを乗り越えて新しい幸せを見つけたというオチで締めくくられます。この歌詞は、人間の感情の移り変わりをリアルに描いていて、聴いている者の心に深く響きます。男性の複雑な思いや女性の移り気な態度が、恋愛の悩みを抱える人々に共感を呼び起こすでしょう。

I Made It Through The Rain

『I MADE IT THROUGH THE RAIN』の歌詞は、苦難や困難を乗り越え、自分自身を守り、前向きに生きていこうという強い意志を表現した歌詞です。雨の日に直面する方法や、感情を守り、孤独な時期を乗り越える方法を語り、それが乗り越えた先に見える太陽の光が、人生の成功や幸福を象徴しているように感じます。また、困難に直面した時に自分自身を守り、自分の信念や考え方を守り抜くことが重要であるというメッセージも込められています。この歌詞は、前向きでポジティブな気持ちを感じさせるもので、どんなに難しい状況でも、自分自身を守り抜き、信じることができれば、必ず光が差し込むという希望を与えてくれます。

Twenty Four Hours A Day

過去の夢や野望が失われ、愛する人と一緒に過ごす時間が全てであることを歌っています。歌詞には、映画スターになったり、世界を見たり、歴史に名を残すことを夢見ていた主人公の過去の夢が描かれています。しかし、現在の彼は、名声や富に対する興味を失い、ただ愛する人と一緒に過ごす時間を大切にしたいと思っているようです。この歌詞は、人生の目標や夢を達成することが重要だとされる世の中で、大切なのは愛する人との時間であることを教えてくれます。人生がどのような変化を遂げようと、愛する人と一緒にいることが、幸せや満足感を得るための大切な要素であることを歌詞から感じ取れます。また、主人公の過去の夢が消え、新たな目標が見つかっていないという描写は、人生において方向性を見失った時の不安や迷いを表しているように感じられます。しかし、主人公が愛する人と過ごす時間を大切にすることで、新たな方向性を見出したというメッセージが込められています。

Dance Away

別れの悲しみと寂しさを表現した歌詞です。歌詞には、主人公が恋人に置き去りにされ、彼女が新しい人と一緒に楽しんでいる姿を目撃する場面が描かれています。主人公は、自分が失われた恋人の夜を思い出しながら、自分自身の未来に希望を持とうとしています。この歌詞は、別れの悲しみや寂しさを表現している一方で、自分自身を奮い立たせ、前に進もうとする強さも感じられます。失った恋人を思い出しながらも、彼女が幸せであることを願いつつ、自分自身の新たな未来を切り開いていく覚悟を示しているようです。また、タイトルの『DANCE AWAY』は、別れの悲しみから逃げるように踊り続けることを意味しており、音楽によって悲しみを乗り越えることができるという希望を表現しています。

Life Will Go On

歌詞は、別れや失恋の悲しみを表現しています。歌詞には、友人が失恋して悲しんでいる様子が描かれており、主人公は彼女に対して、涙を流し、叫び、悲しみを出し切ることを勧めます。しかし、同時に、悲しみが過ぎ去ることを信じ、時間が経てば「might have been(あったかもしれないこと)」という思い出も薄れ、忘れられることを教えてくれます。この歌詞は、悲しみを経験した人に向けられた励ましのメッセージであり、悲しみは過ぎ去るものであり、人生は続いていくことを教えてくれます。また、失恋や別れは誰にでも訪れるものであるということも示唆しています。

Only In Chicago

シカゴという場所で起こった恋の思い出を描いています。主人公は、恋人と一緒にいたシカゴの思い出を振り返り、その場所に戻って、何が間違っていたのかを知ろうとしています。歌詞には、シカゴでの楽しい思い出や愛が描かれており、この場所にだけ特別な愛があったようです。しかし、二人は別れ、過去には戻れないことが明かされます。この歌詞は、過去に戻ることはできないという現実を直視しながらも、シカゴという場所での特別な思い出や愛を語りかけるものです。音楽とともに、聴く人にとっても懐かしい思い出をよみがえらせ、切なさとやすらぎを与える素敵な楽曲です。

The Last Duet

デュエットソングです。歌詞もお互いの欠点や嫌いなところを言い合っているものの、最後には仲直りしているようです。バリー・マニロウとリリー・トムリンの掛け合いが楽しめる、愉快な楽曲です。

London

バリー・マニロウがロンドンでの思い出を歌った楽曲です。ニューヨークの寒い冬の中で手紙を読んでいたとき、ロンドンで過ごした思い出がよみがえり、故郷を懐かしく思う心情が描かれています。ロンドンの公園で紅茶を飲んだり、パブで過ごしたり、星を眺めたりと、若かった頃の自由で楽しい日々が描写されています。しかし、物語は別れに向かって進みます。バリーがニューヨークに戻る決断をしたため、ロンドンでの思い出が遠ざかっていく様子が歌詞に表現されています。歌詞を通じて、若かりし頃の思い出と別れをテーマに、切なくも美しいメロディと歌声が共鳴しています。

We Still Have Time

遠く離れてしまった人との再会について歌われています。歌い手は、過去にその人と共に過ごした時間を懐かしんでいますが、今でもその人に対する思いが残っていることに気づきます。そして、まだ時間があることを信じて、もう一度再会し、失った時間を取り戻すことを望んでいます。この歌詞は、人生において、時には失敗や離別があっても、それを取り戻す機会があることを伝えているように感じられます。

まとめ

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